世界保健機関 → 世界保健機構
(どちらの名称も使われるが、国連は「世界保健機関」としているので)
『ファクトフルネス』共訳者(上杉)作成
これは、2019年1月に日経BPから発売された訳書『ファクトフルネス』の正誤表です。
いまのところ、本書の主張を根幹から揺るがすような致命的な間違いは見つかっておりませんが、読解に支障をきたさない程度の小さいミスはかなり見つかっています。ご指摘くださった皆様にとても感謝しています。間違いは増刷ごとに逐一修正しております。
イントロダクション固定リンク
毎日ニュースで流れていることから頭を切り離して、世界には可能性があふれていることに気づいてもらうのは難しい → 毎日ニュースで流れていることとはまったく違った、世界にあふれている可能性について興味を持ってもらうのは難しい
第32刷にて修正。電子版は未修正。
第1章固定リンク
「西洋諸国」と「その他の国々」、「北国」と「南国」、「低所得」と「高所得」という言葉も使われるが、単語自体にあまり意味はない。それぞれの言葉が、人々の頭の中になんらかのイメージを植え付けることがポイントだ。 → 「西洋諸国」と「その他の国々」、「北国」と「南国」、「低所得」と「高所得」という言葉も使われる。その言葉が「あの人たち」と「わたしたち」というイメージを植え付け、現実に根ざした意味を持っている限り、どんな言葉を使うかはさして重要ではない。
第32刷にて修正。電子版は未修正。
第2章固定リンク
約1メートル → 1メートル弱ほど
(原文は3フィートなのですが、これは75cm~80cmを繰り上げた可能性があり、そうすると「約1メートル」とすると過剰すぎる、高位予測を使ったものと誤解される可能性があるので)
第3刷にて修正。電子版も修正済み。
第3章固定リンク
2015年から2030年のあいだに新しく生まれる、15歳未満の子供たちは20億人いる。そして2015年に子供だった20億人は、2030年には30歳から45歳になっている。2015年には、30歳から45歳の人が10億人しかいなかったわけだから、単純計算で大人の数は10億人増えるはずだ。 → 2015年以降に生まれた、15歳未満の子供たちは20億人いる。2015年に子供だった20億人は、2030年には15歳から30歳になり、15歳から30歳だった20億人は30歳から45歳になっている。2015年には、30歳から45歳の人が10億人しかいなかったわけだから、大人の数は10億人増えるはずだ。
子供か、若者だったということだ。 → 若者だったということだ。
(修正前は説明が図と噛み合いませんでした。また最後は原文にも「子供か、若者だった」とありますが、新しく出現する30〜45歳は以前は15〜30歳だったため、「若者だった」が正しく、原文が間違いだったと思います。現在原著の著者に問い合わせ中です)
第9刷にて修正。電子版も修正済み。
第7章固定リンク
それを許さない体制の進歩が見えないのだろうか → それを許さないイランのような体制の進歩が見えないのだろうか
(イランでは表現の自由が制限されていることを知らない人のために分かりやすくしました)
第2刷にて修正。電子版も修正済み。
第7章固定リンク
5年後、ポーランドは中絶を禁止し → その後、ポーランドは中絶を禁止し
(ポーランドが中絶を大々的に禁止したのは共産主義が崩壊した後の1990年だったので)
現在原著の著者にこれが間違いかどうか問い合わせ中です。